2016年9月8日 2016年度第3回現代中東研究会「エジプトの農業、灌漑及び農村から日本が学ぶこと」(仮題)(講演者:川本陽介)

2016年9月8日(木)に2016年度第3回現代中東研究会を開催いたします。

発表:「エジプトの農業、灌漑及び農村から日本が学ぶこと」(仮題)
川本 陽介(在エジプト日本国大使館一等書記官)

エジプトは水資源の95%以上を国外からの流入、つまりナイル川の水源に頼ってきました。古代から脈々と続く文化は、安定した食料生産、まさに農業及び灌漑技術の発展がもたらしたものとも言い換えられます。エジプトは、農業用水路と排水路を完全分離するという独自の灌漑システムを築き上げ、恵まれた日照量、安定したナイル川の水により、豊富な種類の果物及び野菜の高い生産性を誇るだけでなく、中東でも珍しいコメの一大生産地を産み出しました。
しかし、昨今の急激な人口増加により一人当たりの水資源量は減少し、今後も安定的な食料生産を行うためには、従来の灌漑・農業政策を転換する必要に迫られているのも事実です。さらに、農村や都市における下水道やゴミ処理の行政サービスの整備不足が原因で限りある水資源が汚染され、早急な対応が求められています。今ではエジプトの農産物は、国内のみならず欧州、中東、さらに日本まで輸出を広げ、まさにエジプトの農業生産における諸課題は同国の問題だけではなくなっています。

本報告では、エジプトの農業・灌漑史を振り返るとともに、最新のエジプト農業事情、それを取り巻く周辺環境の情勢にもスポットを当てご紹介するとともに、エジプトの農業と日本の関係及びエジプト農業から日本が学べることを報告します。

 

参加:参加者は、氏名を明記の上、発表(聴講無料)および懇親会(参加費20LE)の申込内容を、メール(JSPSlecmet@gmail.com)あるいは電話・Fax.(02-2736-3752)に、発表日前日までにお伝え下さい(収容人数の関係上、参加者は40人までに限らせて頂きます)。

注)本定例懇話会を円滑に進めるために、事前に参加人数を事務局が把握し、懇親会は参加費支払型にしております。ご理解頂ければ幸いです。

 

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