日本学術振興会カイロ研究連絡センター定例懇話会(対面) (2023年度第8回のお知らせ)

この度は、立命館大学博士課程の米田先生を講師にお招きし、アラブの春以降のサラフィー主義運動について解説していただきます。今回は、対面で開催いたします。皆さん奮ってご参加ください。

 

◆ 日時:2024年2月2日(金)開始時間:カイロ18時から

講演:30~40分 質疑応答:30分

◆ 対面:日本学術振興会カイロ研究連絡センター

◆ 講演:「現代エジプトにおけるイスラームの一側面」

◆ 講師:米田優作(立命館大学大学院 国際関係研究科 博士後期課程/日本学術振興会 特別研究員DC1)

◆ 要旨(講師記)

本年度エジプトは、2011年の「アラブの春」、いわゆる「1月25日革命」から13年、2013年のいわゆる「6月30日革命」から11年を迎えます。2013年の政変以降、国内の「政治」と「宗教」をとりまく環境は大きく変容を遂げました。2013年以降は、前政権の担い手であったムスリム同胞団をはじめとするイスラーム主義潮流があらゆる領域で弾圧された一方で、「1月25日革命」以降の政治プロセスで新たに脚光を浴びたサラフィー主義者の一部は、現在に至るまで政治・社会空間のなかでの存続に成功しています。本報告ではとりわけ、同国最大規模の草の根型サラフィー主義運動ダアワ・サラフィーヤ(DS)とその政党部門ヌール党に焦点をあて、彼らが揺れ動く政治・社会文脈のなかでいかに思想や戦略を定めてきたのかを、DSの指導者らの著作解析をもとに紐解いてみたいと思います。

 

ホームイベント過去の定例懇話会日本学術振興会カイロ研究連絡センター定例懇話会(対面) (2023年度第8回のお知らせ)