前略、第4回懇話会では、 京都大学人文科学研究所の中西竜也先生をお迎えいたします。中西先生は近世・近代における中国ムスリムの思想的営為の考察を通じて、異文化共生や文明間対話の問題について探求されてきました。今回は、中国ムスリムの概要を説明していただいた後、カイロを含め中東各地を旅した中国ムスリムの学者の馬徳新(1874年没)の活動とそれが中国ムスリムたちにもたらした影響についてお話いただきます。
今回は、対面のみで開催いたします。ご講演後の懇親会も企画し、先生との懇親を深めたいと存じます。こちらにも是非ご参加ください。ご参加の手続きは、以下のリンク先のGoogleフォームにてお願いいたします。
草々
◆ 日時・場所:2024年8月24日(土)開始時間:カイロ18時半から(開場18時)
場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター
講演:60分 質疑応答:30分
◆ 講演:「中国ムスリムと中東アラビア語圏との「再会」」
◆ 講師:中西竜也:京都大学人文科学研究所准教授
◆ 要旨(講師記)
中国ムスリム(漢語を話すムスリム)は、中東アラビア語圏をはじめとするアジア各地からの来華ムスリム移民の末裔を核とする集団である。16世紀には中国全土各地にモスクを中心とする独自のコミュニティを築いていたが、同じ頃、彼らと西アジアとの連絡はほとんど途絶えていた。しかし、中国ムスリムの学者、馬徳新(1874年没)が、1843年から47年にかけてメッカ、カイロ、イスタンブルなど中東各地を旅して以降、彼らはアラビア語圏との交流を徐々に回復・強化し、その影響を受けるようになった。本講演では、中国ムスリムの概要を説明した後、馬徳新の活動を紹介し、彼の西アジア周遊が、その後の中国ムスリムに何をもたらしたかについて考えてみたい。
- 参加方法:講演は無料となっております。参加希望者は、講演(聴講無料)及び懇親会(参加費50EGP)の申込内容を、Googleフォームにご記入の上、前日までに送信ください。https://forms.gle/VDZkGKMnkZFTNTsBA