日本学術振興会カイロ研究連絡センター特別懇話会(ハイブリッド) JSPSカイロ研究連絡センター40周年事業

前略、今回は広島大学で博士号を取得されたばかりの新進気鋭の若手研究者サルマ先生をお招きし、感謝の表現における日本語とアラビア語エジプト方言の異同についてお話しいただける機会を設けました。

JSPSカイロ研究連絡センターも今年で、40年という節目にあたり、それを記念してこのような会を設定いたしました。今回は、対面とオンライン配信(Zoom)のハイブリッドで開催いたします。ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。ご参加の手続きは、以下のリンク先のGoogleフォームにてお願いいたします。

日時:2024年10月25日(金)14:00~16:00 懇話会1時間、交流会1時間

言語:日本語

場所:JSPSカイロ研究連絡センター(オンライン同時配信)

◆ 講師:サルマ先生(カイロ大学文学部日本語日本文学科講師)

◆ 発表タイトル:日本文化とエジプト文化における感謝表現の対照研究

◆ 要旨(講師記)

感謝表現には人間関係を維持するコミュニケーション機能があり、いかなる社会においても他人から恩恵と利益を受けたとき「感謝する」という行為自体は世界共通に行われるものである。日本語とアラビア語エジプト方言における対照研究では従来から謝罪表現の語用論的機能についての研究が行われているが、両言語における感謝表現の文化的差異は十分に研究されてこなかった。研究の目的は、①日本語とアラビア語エジプト方言の感謝表現における類似点および相違点について考察すること、②両言語における感謝表現を使用する際の思考過程について分析し従来から言語研究に用いられてきた「ポライトネス理論」の再検討を行うことである。対照研究を行ったことで、母語(エジプト方言)について気づかなかった多くの点に目を向けることができた。特に、エジプト方言の感謝表現は日本語と比べて大変豊かであるということがわかった。対照研究を通じて、対照研究の価値と、異なる言語文化間での深い理解の重要性を改めて確認することができた。

  • ●参加方法:講演は無料となっております。参加希望者は、申込内容を、Googleフォームにご記入の上、前日までに送信ください。オンライン参加希望者には、ZoomのURL、ID、パスワードをこちらより後日連絡いたします。https://forms.gle/dYWYyVaTgXspM51w9
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