2019年度第12回定例懇話会(11/26)のお知らせ
◆ 日時:2019年11月26日(火曜)18:30開場 19:00講演 20:30懇親会 21:30閉会
◆ 場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター多目的集会室
◆ 講演及び講師:
Ⅰ)「広島で生まれ育った私が目指す研究者」
手島 愛子(広島大学大学院先端物質科学研究科 博士課程後期2年次生)
Ⅱ)「植物と医薬品」
森田 洋行(富山大学和漢医薬学総合研究所 教授)
Ⅲ)「微生物で医薬品をつくる」
荒川 賢治(広島大学大学院統合生命科学研究科 准教授)
◆ 要旨(講師記):
Ⅰ)手島愛子
私は広島で生まれ育ち、中学生のころから平和活動に携わってきました。その活動の一環で、高校1年生の時に、冷戦時代ソ連の核実験場があったカザフスタンに核実験の歴史を学びに行きました。そこで見た発展途上国の医療現場は当時の私に大きな衝撃を与え、一つの夢を抱くようになりました。高校一年生で抱いた夢はどのようなものだったのか、そしてその後の平和活動や大学進学、研究生活を通してどうなったのか、これからどうしていきたいか、お話しさせていただければと思います。
Ⅱ)森田洋行
現在、様々な薬が開発され、我々はそれらを病気の治療に使っています。これらの薬が開発されるに至った経緯は多々ありますが、それらの多くは、薬や毒として、人が古来より経験をとおして認識するに至った天然資源の成分を調べることによりなされています。本講演では、「薬」という漢字の中に見られる「植物(草冠)」から得られた医薬品やそのシード化合物について、発見の経緯とともにお話しさせていただければと思います。
Ⅲ)荒川賢治
人類は有史以来、様々な形で微生物の恩恵を受けてきました。味噌、醤油、納豆、パン、チーズなどの発酵食品はもとより、抗生物質などの医薬品生産にも微生物の働きが不可欠です。その中でも放線菌は、12,000 種類以上の微生物由来抗生物質(二次代謝産物)のうち、約 7割を生産しています。微生物からの抗生物質の発見の経緯、近年の諸問題(新規物質獲得の困難さ、多剤耐性菌の出現など)および最近の「天然物化学」の方向性についてお話しさせていただければと思います。
※今回の懇話会は火曜19時より講演いたしますので、お間違えのないようにお気をつけください。
※参加:参加者は、氏名を明記の上、講演 (聴講無料) および懇親会 (参加費30LE) の申込内容を、メール
(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までにお伝えください。