日本学術振興会カイロ研究連絡センター 2021年度第13回定例懇話会(Zoom)のお知らせ 「エジプト・日本における金(ゴールド)の過去と現在」 講師:渡邊公一郎(JICA国際協力専門員、九州大学名誉教授、専門;資源地質学)

日本学術振興会カイロ研究連絡センター 2021年度第13回定例懇話会(Zoom)のお知らせ

明けましておめでとうございます。この度はEJUSTに長くお拘りになられた渡邊先生にお話いただけることとなりました。新春1月の会に相応しく輝ける金のお話です。ぜひ、多くのみなさまにご参加いただきたく、ご案内いたします。オンラインの開催となりますので、お手続きのほど、よろしくお願いいたします。

 

◆ 日時:2022年1月28日(金曜) 開始時間:カイロ13時より (日本時間20時より) 60分

質疑応答:30分

◆ 配信方法:Zoom

◆ 講演:「エジプト・日本における金(ゴールド)の過去と現在」

◆ 講師:渡邊公一郎(JICA国際協力専門員、九州大学名誉教授、専門;資源地質学)

◆ 要旨(講師記)

金(ゴールド)は化学的に極めて安定であり、錆びず、加工しやすいことから、長い歴史を通して祭事、貨幣、宝飾品等、多くの利用があり、現代ではICチップや宇宙技術にも利用される高価で特異な、そして人間社会に不可欠の金属です。金(ゴールド)は人類史を通してしばしば重要な役割をなし、時に歴史を大きく変えるきっかけにもなりました。

古代エジプトのファラオは黄金を大量に採掘・活用し、金(ゴールド)は古代エジプトの代名詞にもなっています。ファラオの時代には、世界の金産出の大半がエジプトや南のヌビアだったとの記録もあります。それらは砂金として採掘したり、金鉱石を採掘し製錬したようですが、それらはどこで採掘・製錬されどのようにして加工・利用されたのでしょうか。

一方、日本において金(ゴールド)は7世紀に東北で発見され利用され始めたと言われています。17世紀初めには日本は世界でも有数の金産出国となり、銀とともに海外との交易で海外の物品や武器、大型船等を購入するために支払われました。金は日本の歴史にも様々な影響を与えています。日本中で金鉱山が探査・開発され、多い時は6,000か所を超える鉱山があったとの記録もありますが、現在は4つの金山があるのみです。

今回の話しでは、エジプトと日本における金に関する採掘や利用の歴史を概観し、現在の金の採掘状況や我々の研究チームによる両国における調査研究結果の一部を紹介したいと思います。

 

●参加方法:講演は無料となっております。参加者は、講演タイトル、氏名(フルネーム)と所属を明記の上、メール(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までに必ずお申込みください。

ZoomのURL、ID、パスワードをこちらより後日連絡いたします。

※今回の講演は金曜に開催いたしますので、曜日をお間違えの無いようにご注意ください。

       

       

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