2018年4月12日(木)2018年度第1回定例懇話会「現代エジプトにおけるイスラーム学校の拡大: 地域住民による学校設置運動に着目して」講師:内田直義

【2018年度第1回定例懇話会(4/12)】
◆ 日時:2018年4月12日(木)18:00開場 18:30講演 20:00懇親会 21:00閉会
◆ 場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター多目的集会
◆ 講演:「現代エジプトにおけるイスラーム学校の拡大: 地域住民による学校設置運動に着目して」
◆ 講師: 内田直義(名古屋大学大学院教育発達科学研究科 博士課程後期課程)
◆ 要旨(講師記)
現在エジプトには初等・中等段階合わせて約1万校のイスラーム学校が存在し、200万人に及ぶ生徒が一般学校ではなくこの宗教学校で学んでいる。これらの学校はマアハドと名付けられ、スンニ派イスラームの総合機構アル=アズハルが管轄する。特に1960年代以降、政府による教育制度改革や住民による学校設置運動を背景に、マアハドは全国各地に拡がった。
本発表では、「自助努力」という住民主体の寄付活動によって設置された学校の事例を取り上げ、地域社会にマアハドが受容されていく過程を具体的に見ていく。そこから、この近代的イスラーム学校が地域住民から何を期待され、人々の学びにどのように関わってきたのかを考えていく端緒としたい。

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