◆ 日時:2019年2月14日(木) 17:30開場 18:00開始
18:00-18:30 概要(川西宏幸)
18:30-19:30 講演(辻村純代)
19:30-20:00 質疑応答
20:00懇話会 21:00閉会
◆ 場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター多目的集会室
◆ 講演:「アコリス出土ミイラとミイラ研究の現在」
◆ 講師:エジプト・アコリス調査団
団長 川西宏之(筑波大学名誉教授)
副団長 辻村純代((公財)古代学協会 客室研究員)
◆ 要旨(講師記)
アコリスは中エジプトのナイル東岸を連なる河岸段丘上に立地する都市遺跡で、その形成は統一王権が衰退に向かう新王国時代末期から第3中間期に始まる。王権に依拠しない中小都市の成立は『第2の都市革命』と呼ばれ、その原動力となった庶民の台頭は埋葬にも大きな変化を起こした。それまで王家とエリート層に限られていたミイラ製作が庶民層まで拡大するのに伴い、急速に普及した簡便な製作法の実態がCT画像から明らかになった。また、墓域の縁辺部を占拠する子どもの埋葬区から発見された唯一の成人男性は、当時のエジプトでは珍しい髭面で、その来歴が注目されるが、遺伝子鑑定を実施すれば男性の出自を明らかにできるかもしれない。
※参加:参加者は、氏名を明記の上、講演 (聴講無料) および懇親会 (参加費30LE) の申込内容を、メール(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までにお伝えください。