2019年5月2日 2019年度第3回定例懇話会のお知らせ「古代エジプトの衣装箱」 講師:西本直子(武蔵野大学客員研究員)

2019年度第3回定例懇話会

◆ 日時:2019年5月2日(木)18:00開場 18:30講演 20:00懇親会 21:00閉会

◆ 場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター多目的集会室

◆ 講演:「古代エジプトの衣装箱

◆ 講師:西本直子(武蔵野大学客員研究員

◆ 要旨(講師記)

古代エジプトは、乾燥した気候と岩窟墓などに物品を副葬する風習により、船、木棺、彫像、戦闘用具、家具、模型、楽器、化粧道具を含む生活用品などの多様な木工を今日に伝える。ひとつの文明において木工の発展過程を辿ることのできる人類史上、無二の史料であり、中でも家具は、荷重を支え、快適性を追求し、更に象徴性を担う幅広いデザインが追求され、樹種を使いこなす知恵や、木目を愛でる意匠などに、日本の木工との共通性が看取される点が特筆される。講師は古代エジプトの家具を、人類の家具・木工のルーツを知る手掛かりと考え、2000年から建築家カーとメリトの家具(トリノエジプト博物館蔵)を中心に調査分析を続けている。

 本日は、カーとメリトの8つの切妻型箱に見られる架構形式、蓋の開け方や鍵の作りをご紹介しつつ、日本との木工の知恵の比較を試み、
また、古代エジプト学として注目される切妻型箱の持つ特徴についてお話しする。

※参加:参加者は、氏名を明記の上、講演 (聴講無料) および懇親会 (参加費30LE) の申込内容を、メール(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までにお伝えください。

     

     

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