2016年4月28日(木)に2016年度第1回定例懇話会を開催いたします。
発表:「私の中の三つ!国語から捉えたエジプトの言語ナショナリズムを巡って」
サーレフ・アーデル(カイロ大学文学部日本語学科長)
日時:2016年4月28日(木) 18:00開場 18:30発表 20:00懇親会 21:00閉会
場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター多目的集会室
皆さんは日本の「国語」について考えてみたことがありますか?実は、近代日本で確立した「国語」はヨーロッパの影響による「言語の近代化」ではなく、「漢字・かな、漢語・和語」を維持するという独自の「言語モデル」を生み出したのです。
発表では、まず「国語」が形成されていく過程を、他のヨーロッパの言語と比較しながらとらえます。次に、「言語の基準化」、つまり「ナショナル・ランゲージ(国語)とは何かを考えます。さらに、日本の国語には、一つの言語に複数の言語変種を併用する(ダイグロシア)という解決法が特徴的です。これに着目し、特にアラビア語をとりあげ、「言語改革モデル」におけるダイグロシアを再評価します。
参加:参加者は、氏名を明記の上、発表(聴講無料)および懇親会(参加費20LE)の申込内容を、メール(JSPSlecmet@gmail.com)あるいは電話・Fax.(02-2736-3752)に、発表日前日までにお伝え下さい(収容人数の関係上、参加者は40人までに限らせて頂きます)。
第2回懇話会も近く開催いたします(5/5開催予定)。参加希望の方は、申込時に日時をご確認くださるようお願い申し上げます。
注)本定例懇話会を円滑に進めるために、