日本学術振興会カイロ研究連絡センター 2021年度第2回定例懇話会(Zoom)のお知らせ 「古代エジプトの製革(鞣し)方法と履物事情」 講師:花坂哲(東京都立大学客員研究員)

日本学術振興会カイロ研究連絡センター 2021年度第2回定例懇話会(Zoom)のお知らせ

 

ラマダンも間近、カイロでは最高気温が30度を超えております。16日の第1回に引き続き、24日に第2回の懇話会を開催いたします。第2回では、中エジプトのアコリスで長年発掘を続けられていらっしゃる花坂先生にご講演をお願いいたしました。先生のご専門の革製品の履物から、ハリネズミの皮についても、お話をしていただけるとのことです。みなさまのご参加をお待ちしております。

◆ 日時:2021年4月24日(土曜) 開始時間:日本時間20時より(カイロ時間13時) 60分 質疑応答:30分
◆ 配信方法:Zoom

◆ 講演:「古代エジプトの製革(鞣し)方法と履物事情」
◆ 講師:花坂哲(東京都立大学客員研究員)
◆ 要旨(講師記)
皮革技術の起源が古代エジプトにあり、最古の皮革製品の出土地として紹介されることもあるが、これは誤った認識である。しかし、エジプトの豊富な図像資料や、乾燥地ゆえの遺存状態の良い出土品は、皮から革へと変化させる製革(鞣し)工程や、皮革製品の製作技術の復原を可能とする。また、エジプト・メニア県のアコリス遺跡では、紀元前の例としては非常に珍しい皮革工房址が検出された。そこで本発表の前半では、古代ローマの事例や、モロッコやガーナの現代民族例も参照しながら、古代エジプトにおける皮から革へと変化させる製革工程の復元案を提示する。後半では、裸足で過ごしていたという、これまた誤解の多い古代エジプト人の履物事情について、アコリス遺跡出土の皮革製サンダルやブーツを例に概観する。

●参加方法:参加者は、講演タイトル、氏名(フルネーム)と所属を明記の上、メール(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までに必ずお申込みください。

ZoomのURL、ID、パスワードをこちらより後日連絡いたします。

※今回の講演は土曜に開催いたしますので、曜日をお間違えの無いようにご注意ください。

     

     

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