日本学術振興会カイロ研究連絡センター 2021年度第4回定例懇話会(Zoom)のお知らせ 「井筒俊彦とイスラーム研究─東洋哲学前夜の思想を探る」 講師:澤井真(天理大学おやさと研究所講師)

日本学術振興会カイロ研究連絡センター定例懇話会(Zoom) (2021年度第4回のお知らせ)

前略、この度は、昨年『イスラームのアダム−人間をめぐるイスラーム神秘主義の源流』を上梓された澤井真先生から、イスラーム思想の泰斗、井筒俊彦先生のお話を伺います。ぜひご参加いただきたく、ご案内いたします。なお、カイロ研究連絡センターでは井筒俊彦全集を所蔵しておりますので、エジプトにお住まいの方で目を通されたい方は、どうぞ貸し出しをご利用ください。

◆ 日時:2021年6月25日(金曜) 開始時間:カイロ13時より (日本時間20時より) 60分

質疑応答:30分

◆ 配信方法:Zoom

◆ 講演:「井筒俊彦とイスラーム研究─東洋哲学前夜の思想を探る」

◆ 講師:澤井真(天理大学おやさと研究所講師)

◆ 要旨(講師記)

井筒俊彦(1914-1993)は、世界で最もよく知られた日本人のイスラーム研究者の一人である。イスラームに関する井筒の英語著作は、ムスリムらに読まれるとともに高く評価されてきた。すなわち、海外における井筒俊彦はイスラーム研究の碩学という評価が強い。しかし、1967年、井筒は鈴木大拙(1870-1966)の後継者としてエラノス会議に15年にわたって参加して以降、東洋思想に関する講演を12回行なった。20世紀後半の神秘主義研究やオカルト研究を牽引する役割をも果たしたエラノス会議を通して、井筒は「東洋」を構想したと考えられる。イラン革命より日本に帰国後、井筒は東洋哲学を日本語で論じるようになる。彼の東洋哲学の思想的支柱こそが、イブン・アラビー(1240年没)の存在一性論であった。

本発表では、井筒のイスラーム研究を交えながら東洋哲学へと到る思想的軌跡を考察することにしたい。

●参加方法:講演は無料となっております。参加者は、講演タイトル、氏名(フルネーム)と所属を明記の上、メール(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までに必ずお申込みください。

ZoomのURL、ID、パスワードをこちらより後日連絡いたします。

※今回の講演は金曜に開催いたしますので、曜日をお間違えの無いようにご注意ください。

     

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