第5回中東・オリエント建築研究会(Zoom)のご案内
前略、9月を迎え、みなさまいかがお過ごしでしょうか。ナイルはこのところ随分と増水、波立っております。この度、「第5回 中東・オリエント建築研究会」を2021年9月22日(水)に開催することとなりました。ぜひ、多くのみなさまにご参加いただきたく、ご案内いたします。オンラインの開催となりますので、お手続きのほど、よろしくお願いいたします。
【研究会の趣旨】 中東の住居については、同じような中庭式住宅が古代からずっと使われ続けているというイメージが抱かれがちである。これは「プライバシーが重視される居心地のいい住宅」がイスラーム以前から変わらず存在していると読み替えることも可能であろう。都市空間についても同様で、例えば袋小路や少ない住宅の開口部など、古代オリエントの街並みと前近代「イスラーム都市」の街並みに共通点≒連続性をみる見方が、「セム的」「アラブ的」伝統の名のもと主張される。
だが都市の実態に目を向けてみると、地域や時代によって住居の姿は異なるし、同じ場所でも中庭式にとどまらない多様な住宅類型をみることができる。また都市と農村ではすまいの姿が大きく異なることは容易に想像できよう。本研究会では、アラブ・ペルシア・オスマンの三地域における中世から現代までの住宅を俯瞰して、中東における住居の多様性を改めて確認したい。またオリエント考古学の専門家からの知見も得ることにより、長期的な視点から住居の普遍性と変遷を考察してみたい。(川本記)
【⽇時】 2021年9⽉22⽇(水曜⽇) 午後7時から9時 (日本時間) ※午後12時から2時(エジプト時間)
【配信⽅法】 Zoom
【講演】
●新井勇治(愛知産業大学)「アラブの中庭式住宅」
●ソレマニエ貴実也(大東文化大学)「ペルシア(イラン)の中庭式住宅」
●川本智史(東京外国語大学)「「トルコ民家」の成立」
【コメント】辻村純代(国士舘大学)
【司会】川本智史
【参加⽅法】講演は無料となっております。参加者は、講演タイトル、氏名(フルネーム)と所属を明記の上、メール(jspslecmet@gmail.com)にて、前日までに必ずお申込みください。
ZoomのURL、ID、パスワードをこちらより後日連絡いたします。