筑波大学アコリス遺跡調査隊が、7月上旬から、現地調査を開始している。昨年は、外国調査隊の発掘調査に許可がなかったが、本年は、無事に発掘調査が発進した。調査隊が発掘を進める場所は、ローマ時代の神殿がある岩場の北側に位置し、2003年以降の8年間で、第3中間期を中心とした時代の住居遺構(家屋、貯蔵施設、かまど、道路等)がみつかっている。発掘調査は、暑い日差しを避けるために、朝早くからお昼頃までの時間を活用する(写真1)。午後は宿舎(写真2)に戻り、古代エジプト語解読の専門家(写真3)や動物骨の専門家らと合流し、遺物の整理は夜まで続く。今年の調査は、9月初旬まで行われる予定である。(センター長記)