日本学術振興会カイロ研究連絡センター定例懇話会(対面) (2024年度第1回のお知らせ)

前略、第1回懇話会では、5月末に帰国される立命館大学国際関係研究科博士後期課程のウェルズ桜先生をお迎えいたします。ウェルズ桜先生はエジプトでカイロアメリカ大学に在籍され、アラビア語を勉強したり、研究資料の収集をしたりしながら、充実した留学生活を送られてきました。今回は、近代化するエジプトにおける文明論の形成や今日への影響についてお話いただきます。

今回は、対面のみで開催いたします。ご講演後の懇親会も企画し、先生との懇親を深めたいと存じます。こちらにも是非ご参加ください。ご参加の手続きは、以下のリンク先のGoogleフォームにてお願いいたします。

草々

 

◆ 日時・場所:2024年5月24日(金)開始時間:カイロ18時から(開場17時30分)

場所:日本学術振興会カイロ研究連絡センター

講演:60分 質疑応答:30分

◆ 講演:「近代エジプトにおける「文明」言説の形成と今日的影響」

◆ 講師:ウェルズ桜(さくら):立命館大学国際関係研究科博士後期課程

◆ 要旨(講師記)

近代アラブ世界における「文明」への関心は初め、ヨーロッパの知識や技術を借用する必要から生じたものでした。そこから「文明」は、知識人たちが自らの世界像や歴史認識を再考し、政治や宗教の改革を論じ、新たな社会秩序を構想する際の概念的枠組みへと発展しました。今回の発表では、19世紀から20世紀における、「文明」に関する諸議論の整理を試みます。特に、こうした議論への貢献で知られる著名な知識人を数多く輩出したエジプトに焦点を当て、その知的伝統の歴史的発展や現代エジプト社会への影響力について考察していきます。

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