上智大学カイロ研究センター Sophia Research Center In Cairo

当センターは、カイロにおいて上智大学の大学院、学部学科、研究所、また教員・学生等の研究教育活動を支援する現地拠点として利用し、あわせて日本学術振興会カイロ研究連絡センターの共同利用の便宜を得られることによって、エジプト他、中東諸国の教育研究機関との協力態勢の構築、当該地域の人材の受け入れの窓口として使用することを念頭に設立された。

業務の概要と運営

当センターは、下記の部局およびプログラムが利用し、また運営に携わる。

  1. 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻 (専攻主任:私市正年外国語学部アジア文化研究室教授)
    博士前期課程の現地調査トレーニング、博士後期課程の現地調査補助、現地教育研究機関との共催によるワークショップ開催、大学院入学希望者の受け入れ推進、客員教員招聘手続きなどを行う。また事業の進展にあわせ、本学研究支援センター等の補助を受けて、在外拠点としての活動の全体を統括し、運営の主たる責任を担い、常駐の派遣員が現地での実務にあたる。
  2. 上智大学イスラーム研究センター(センター長:私市正年外国語学部アジア文化研究室教授)および上智大学アジア文化研究所(所長:小牧昌平外国語学部アジア文化研究室教授)
    大学共同利用機関法人 人間文化研究機構との共同による平成18-27年度「NIHUプログラム・イスラーム地域研究」および平成20-24年度文部科学省「人文学及び社会科学における共同研究拠点の整備の推進事業」の活動の一環として、現地での調査、共同研究、シンポジウム等の開催、日本への招聘研究者の受け入れ手続きなどを行う。
  3. 上智大学外国語学部アジア文化研究室 (室長:根本敬外国語学部アジア文化研究室教授)
    地域研究専攻、イスラーム研究センター、アジア文化研究所における、大学院教育、研究と連動した学部教育の機関として、学部学生がエジプト他中東諸国に関心を向け、理解を深めるための教育に、現地拠点で得られる情報を利用し、また客員教員の受け入れなどを行う。

センターの活動と目的

  1. カイロにおける研究拠点としての環境および機能の整備を進める。
  2. 当センター常駐の研究員職を、地域研究専攻若手研究者のキャリアステップの一つと位置づけ、現地での充実した研究推進を可能とする。
  3. 国際化拠点整備事業(グローバル30)による上智大学の海外拠点としての役割。

現地に拠点を有する利点を、大学院教育、学部教育、研究活動の連携によって積極的に活用する。加えてこれらの活動を、上記のグローバル・スタディーズ研究科、外国語学部、研究機構の国際戦略に積極的に生かし、これまでヨーロッパ、南北アメリカに比較的比重が置かれていた上智大学の国際的ネットワークを、時代に適合した真にグローバルな実質を持ったものへと変貌せしめるべく、学内外の広範な協力を得て、発展的に事業を進める予定である。

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