日本学術振興会カイロ研究連絡センター定例懇話会(Hybrid) (2022年度第1回のお知らせ)

この度はカイロを訪問予定の松尾先生に、当事務所において家事労働の貨幣評価のお話を日本とエジプトを比較しながら伺えることとなりました。

ジェンダー問題についての議論は、活況を呈しているところであり、ぜひ多くのみなさまに、現在のエジプトの状況を踏まえて議論にご参加いただきたく、ご案内いたします。

 コロナ禍により、2020年8月よりオンラインの開催とさせていただいておりましたが、

今回は実験的にハイブリッドでの開催を考えております。

オンラインでのご参加の手続きは、いつも通りご連絡いただきたいと思います。

一方、事務所にご来所いただける方は、別途ご連絡をいただきたく、下欄にご案内いたします。


◆ 日時:2022年6月18日(土) 開始時間:カイロ13時より (日本時間20時より) 60分

質疑応答:30分

◆ 配信方法:対面とzoom

◆ 講演:「家事労働等無償労働の貨幣評価に関する推計方法:日本の現状とエジプトの課題」

◆ 講師:松尾和彦 総務省統計研究研修所客員教授

(元JICA-CAPMAS統計プロジェクトチーフアドバイザー)

◆ 要旨(講師記)

家事、介護、育児、ボランティア活動等無償労働は、第三者による代替が可能であり、生産活動として定義することができるが、このような活動は市場を介さずに行われるため、GDPには含まれていない。しかしながら無償労働の貨幣評価額を推計し、市場経済活動と比較可能な形でGDPと比較する試みが欧米諸国を中心に行われてきた。女性に偏りがちな無償労働について適切な評価を行う試みは日本でも1981年以降の数値を5年ごとに推計しているが、エジプトにおいては2015年に試行的に推計が行われただけであり、今後「時間利用調査」を定期的に実施することで推計の手がかりとしたいとしている。

今回CAPMAS(エジプト中央動員統計局)におけるセミナーの開催に際し日本の推計方式を紹介したことからエジプトでの推計の課題を整理したい。


●参加方法:講演は無料となっております。
オンラインでの参加希望者は、氏名(フルネーム)と所属を明記の上、
メールjspslecmet@gmail.com宛に
前日までに必ずお申込みください。

ZoomのURL、ID、パスワードを
こちらより後日連絡いたします。

対面での参加希望者は、氏名(フルネーム)と所属を明記の上、メールnaokofukami@gmail.com宛にご連絡ください。

なお、事務所にてご参加いただけますみなさまには、
講演終了後に講師との懇親の時間を設けさせていただきたいと存じます。

※今回の講演は土曜に開催いたしますので、曜日をお間違えのないようにご注意ください。

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